Oculus Rift CV1との出会いからユニティちゃんになるまでの記録
第一話:VR機材、高いけどしょうがない
ヘッドマウントディスプレイを頭につけて「3D世界にいる」ように感じるVR、2012年Oculus RiftがE3やKickstarterに登場して以来どんどん開発が進み、今年はVR元年なんて言われるほど盛り上がってきました。この○○元年は、電子書籍とか3Dテレビとか思い出すと嫌な予感がしなくもないですが、まぁ、楽しければいいんです。
子供のころからパビリオンの3D体験などが好きで、ジョイポリスのクリプトではModel2基盤とプロジェクターを使いつつ3D世界に入る体験をして、未来を知って「これだ」と思ったものです。そして、PS2はVRかなと期待し、PS3こそVRかなと期待し、そしてPS4でやっとついにVRですよ。
で、VRはOculusのDK1、DK2など体験はしていたのですが、購入するのは今回初めてです。
VR機材、高いけどしょうがない。だって別の場所、世界に行けるんですよ?
VR Ready PCを探せ
VRはハイスペックのマシンとくにGPU性能が必要なので、普段使っているiMacだと無理。ということで少し小型のWindows PCで条件があいそうなものを探してみます。
エイリアンウェアのOculus Ready PC https://t.co/iq30m9gZHb 2万円引きでも、G-Tuneデスクトップ https://t.co/5HTJbCJEV2 やGALLERIA https://t.co/q83uJ4kjw4 がCPU上位で同価格帯?
— n_ryota (@n_ryota) 2016年4月29日
Oculus、LITTLE GEARあたりが調度よい感じ? https://t.co/GpOO12xRza
— n_ryota (@n_ryota) 2016年4月29日
G-GEAR mini GI7J-C64/Tでケースにファン追加して、GTX970、メモリ16GB、240GB SSD、2TB HDDにカスタムすると税込15万弱くらい。高望みしすぎないなら、このあたりかな。https://t.co/2zhRlZ9okv
— n_ryota (@n_ryota) 2016年5月2日
新しいPC(G-GEAR mini)が届いた! けどモニタを画用紙で代用する図。(別送のケーブルが届くまでは…) https://t.co/7W47mD4yzg
— n_ryota (@n_ryota) 2016年5月10日
Oculus ナマモノ 届く
Oculus Riftとの出会い。今日午前中届いたみたいです(プリオーダー11分) 嬉しい https://t.co/Ldsss1bkQo
— n_ryota (@n_ryota) 2016年5月12日
Oculus Rift、たのしい。EVEは酔いそうになってあわててやめたけど。
— n_ryota (@n_ryota) 2016年5月12日
Oculus Storeにあるデモは無料のものもクオリティが高く、Oculus DREAM DECKやIntroduction to Virtual Reality、Hennryなど短時間で操作の必要もなく世界を感じさせるデモがいくつもあります。(ゲームはSteamで買う方が安くてお得ですが! Oculusさんガンバッテ…)
第二話:自キャラを出したい
VRのデモやゲーム、楽しいのですが、自分が透明人間なコンテンツが多く、昔自分が感じた「ゲームの世界に自分がいる」という感じをもっと味わいたくなりました。で、自作してみることに。
VR、自キャラが出た方が嬉しいのでOculus Rift + Unity Chan + Leap Motionで遊ぶ実験。Oculus Touch早くほしい https://t.co/ipggBJ0boi
— n_ryota (@n_ryota) 2016年5月14日
Leap MotionというデバイスをHMDに取り付けて手の動きを認識するように。
でも物理デバイスの反応の良さには及ばないのとトラッキング範囲が狭いので、早くOculus Touchほしいです。
HTC Viveにはモーションコントローラーが付属しているので最高です。うらやましい。(両方体験しましたが、Viveは何かを持つ感覚、Touchの方は軽くてどちらかというと素手な感じで、それぞれよくできています)
HMD自体はViveはメガネを入れやすく、OculusはViveに比べてケーブルが軽いのと、ヘッドホンがくっついているのがよいです。
新しい自分を発見(違 https://t.co/2M4wIhKey0
— n_ryota (@n_ryota) 2016年5月15日
自分の体がユニティちゃんになっているのは不思議な感覚です。
Oculus Rift + Leapmotion + Unity Chanで遊ぶ図。夜中になにをしているのか…。Windows 10の標準機能でキャプチャしてみたけど、難しいなぁ。Riftかぶると本当はもっと広く見えてる #vr pic.twitter.com/rBXHmrTjw0
— n_ryota (@n_ryota) 2016年5月15日
第三話:その世界を歩きたい
VRでの移動は酔いやすいので、等速で動かすとか、行先示してテレポーテーションするなど、いろんな方式が提案されているのですが、そうすると酔わないけど現実と違う違和感が強くて、モニターで遊ぶゲームの方が移動がリアルに感じたりしました。
まぁ現実にテレポーテーションして移動できれば最高なので、脳が現実に縛られすぎているわけでもありますが!
一方、HTC Viveでルームスケールで歩く体験は没入感があって、Sisterのデモなんか部屋にいてそこを歩いている感がとてもよかったです。
でも部屋以上の世界にも行きたい。結局、ルームスケールで動ける範囲は広くはなく、現実の壁がVR世界を邪魔することになります。狭い部屋から広大な世界に行きたいのに、なぜ現実が邪魔するのですか! うぅ。
そんなわけでその場足踏みで無限に移動できる方式を試してみようと思いました。
Oculus + LeapMotion + Unity Chanで、無限に歩いて遊ぶ。一歩目はリアル世界で前に踏み出して前進、後ろだと後ずさる。あとはその場で足踏みで、認識はHMDの上下動で走って、左右動で歩く。 #vr pic.twitter.com/2ER4o697ZE
— n_ryota (@n_ryota) 2016年5月17日
さっきのVRで足踏みで歩くやつ、自分でリアルに歩いてるせいか、酔いとか感じなかったのがよい。誤認識防止にはもっとチューニングが必要そう
— n_ryota (@n_ryota) 2016年5月17日
きゅーこんさんが公開されていたBobbing-WalkingというHMDの上下動で走りを認識する素晴らしいデモで「そういうことができるんだ」と知っていたので、その考え方をもとに、走るだけじゃなくて歩きを認識するためHMDの横移動をとりいれています。
本当は足か腰か床につけるセンサーがあるといいのですが、HMDで代用する形ですね。歩きや走りを認識しつつ、誤認識を減らすためには、角度や動きの泥臭いチューニングが必要になります(チューニングできたとは言っていない)。
あと、現実とまったく同じだと疲れるので、意図的に歩く速度は遅め、走る速度は速めにしてあります。
第四話:現実とVRの映像を同時にお楽しみください
現実映像も一緒に見せようとすると、ひと手間かかりますね。今回はアクションカムで同時に撮影した映像をあとでiMovieで合成してついでに音を入れたりしました。
Oculus Stamp your feet - VRでユニティちゃんになって無限に歩いて遊ぶ https://t.co/zjBVA7verF
— n_ryota (@n_ryota) 2016年5月20日
現実世界の映像も入れ込んだ3分弱の動画を作りました。#vr #oculus #unity #screenshotsaturday
VRでユニティちゃんになって無限に歩きまわる動画、youtube(https://t.co/IqB0H98GD0)が面倒という方はTwitter上に抜粋したこちらを。右上が現実です。 #vr #screenshotsaturday pic.twitter.com/oJ8mfhrhnd
— n_ryota (@n_ryota) 2016年5月20日
ニコ動版では「投稿者コメント」を使って解説を入れてみました。
番外編:親世代にVRはどう映るのか
70過ぎの親にOculusのデモをいくつか体験してもらったところ、母親は終始わーわー興奮したリアクションで父親にススメて、父親は映画館行かなくていいとか、これはどういうセットが必要なのかとか聞く感じでありました #vr #oculus
— n_ryota (@n_ryota) 2016年5月23日
でも親世代にはやっぱり分かりやすそうな、PS4+PS VRの組み合わせを勧めておきました
— n_ryota (@n_ryota) 2016年5月23日
もっと幅広くいろんなコンテンツに触れたり、自分で作ったりしたいならOculusやViveの方がよいけど。あと次世代のスマホ系VRもよさげ
— n_ryota (@n_ryota) 2016年5月23日
第五話:足も多少は空気を読んで連動するようにしたい
Oculus Rift + LeapMotion + Unity Chanで自キャラの腰や足、体の傾きなどを、HMDの位置をもとにそれっぽくするように少し調整してみました。まぁ、破たんするときもあるけど。 #vr #oculus pic.twitter.com/bVrmzn6try
— n_ryota (@n_ryota) 2016年5月20日
Oculus Rift+Leap Motion+Unity Chanの足踏みで無限に歩けるやつ、停止時の足位置をHMDの動き方にあわせて左右に動かすようにしてみた。おきゅらすたんも登場!#vr #screenshotsaturday pic.twitter.com/NSYJJJ1TiF
— n_ryota (@n_ryota) 2016年5月29日
まぁ、動き方によっては破たんする場面もあるし、まだまだ調整が必要な感じです。でも他のデモも作りたいな。というかこんな時間にしか作業できないのがアレだ
— n_ryota (@n_ryota) 2016年5月29日
こちらのデモ、モデルとしてVR草の者式 おきゅらすたんに登場していただきました。ありがとうございます! https://t.co/plj3Wjc4hI
— n_ryota (@n_ryota) 2016年5月29日
正確にいうと、停止時の位置を左右に動かすというより、HMDが右に動いたら、左足を接地している想定にしてIKで固定して動かさないようにするみたいな感じです
— n_ryota (@n_ryota) 2016年5月29日
第六話:そして現在に至る
自分の身長などに最適化されすぎているのでキャリブレーション機能を入れようと準備をはじめたら、小人化したり巨人化したりして遊び始めてしまいました。
キャリブレーション機能入れようとしているうちに、UnityChanで巨人化して遊び始めた図。HMDで立体的に見る方が大きさを実感できて、人形が動いているような不思議な感じも。 #vr #oculus #rift #unity pic.twitter.com/6gMfgNnNo9
— n_ryota (@n_ryota) 2016年5月30日
これで身長5mのひとにも対応でき……じゃなくて、微調整が面倒なのでもう少し自動化したいところ。小人化も結構楽しい
— n_ryota (@n_ryota) 2016年5月30日