遊んで航海記

思いつきで遊んだり、ゲームを作ったり、寝たり

VRゲーム「メドゥーサと恋人」を海外展示する話 -実践編-

「次はAnimeExpoイベント中、コスプレで体験してくれてる方の様子や展示中の生活、ヴィ―アールチョットデキル人の話などをお送りする予定です」といいつつ、年が明けてしまいました。あけましておめでとうございます!(開き直り)

前回の準備編はこんな感じでした。

eyln.hatenablog.com

今回は実践編!

ブースの設営

設営した展示ブースはこんな感じ。机に黒い布をかぶせて、旗の飾りでデコレーションするだけのシンプルなもの。楽しげな方が目をひくし、待ってる間も楽しい思い出になりやすいかなと思って。

同じブースで、VR Walkとメドゥーサの2つを展示します。遊ぶ前にどちらか1つを選んでもらう方式です。

体験中の様子

体験中の様子はこんな感じ。英会話ぜんぜんできないので、自分は幼稚園児だと思って単語とジェスチャーで説明しました。

さすがAnimeExpo。コスプレイヤーさんがたくさんいて、遊んでくれます。

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ポジトラのないVRヘッドセットの違和感を軽減しよう

いま周りをぐるりと見渡すと、何が見えるでしょう? 部屋とモニター? うんうん、PCは快適ですね! スマホと電車? どこでもコンピューターと触れ合えるいい時代になりましたよね! ん? xRの現在と輝く未来? 闇と光の話かな?

さて、最後のはともかくとして、実際横に360度、ぐるっとまわるとき、その回転の中心はどこにあったでしょうか。

今回はGear VRやOculus Go、Daydream、Cardboardなど、頭の向きはとれても(※通常は)位置の追跡ができない、ポジショントラッキング機能未搭載のVRバイス向けのTIPSです。

そして、この記事はOculus Rift Advent Calendar 2017 - Qiitaの2日目の記事でもあります。昨日はのしぷさんのUnity ARKit PluginのFace Trackingを使ってみるで、誰もが美男美女になれる技術の話でしたね!

ポジトラ無しで目を中心にまわる違和感

ポジショントラッキングがないとき、Unityで普通にカメラを配置すると、向きは頭の動きにあわせて変わりますが、位置は3D空間上の1点に固定されています。これを現実で考えると、「目(あるいは眉間)を中心にして頭を動かしているようなもの」です。

実際に現実でやってみてほしいのですが、目や眉間を中心に固定しつつ頭を360度回すのは、結構難しい&マヌケな感じになりますよね。

ポジショントラッキングがないVRバイスで360度動画や遠方の3Dオブジェクトを見る分にはそれほど違和感ないのですが、近、中距離で立体感あるものを見ると、このVR上の回転軸と現実の頭の回転軸の差から、視界が歪んで見えたり、結構違和感を感じたりしました。

頭の向きから目の自然な位置を推測してみよう

そんなわけで違和感を減らすための実験をしてみましょう。

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Unicessingのある夏休み:心の声を描いてみよう!

この記事は「Unity アセット真夏のアドベントカレンダー 2017」23日目の記事です。

前日の記事はhisaitamiさんの「SciFiインターフェイスを作るのに便利なアセット」でした。SFっぽいインターフェイスを手軽に使えるのはありがたいですね。「意味は分からないけど重要そうなデータを可視化したイメージ」に笑ってしまいました :D

さて、今日は「Unicessingのある夏休み」ということで、図形を描いたりするのに便利なUnity Asset、Unicessingを使ってみようと思います。

そもそもUnicessingとは? 何ができるの?

Unicessingそのものについてはこのブログ内でいくつか記事にしてあったり…

eyln.hatenablog.com

TwitterのモーメントでUnicessingユーザーの方々の作例をまとめてあったりします。

twitter.com

上記モーメントにもありますが、きゅーこんさんのこちらの素敵なサンプルも必見ですGitHubソースコードも公開されてます! 最高です!!

夏休みの心の声を表現…!?

Unicessingは図形を描いていろんな表現を試作するのを得意とするアセットなのですが、今回は文字を描くこと、いや、夏休みの心の声を描くことをテーマにして、ひとつサンプルを作ってみました。名付けて UnicessingMind です!

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為せば成る。VRゲーム「メドゥーサと恋人」を海外展示する話 - 準備編 -

この記事では、AnimeExpoの思い出を、海外でVRコンテンツを展示するときのTIPS的に取り留めなくまとめています。最初は準備編ということで、開発と渡米、設営までのお話です。

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AnimeExpo

アメリカのロサンゼルスで行われるAnimeExpoというイベント、ご存知でしょうか? アニメや日本のキャラクター好きが30万人以上参加し、コスプレやグッズ販売のほか、ゲーム関連の展示もあったりする熱気あふれるイベントです。

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2017年は、日本の複数のVRコンテンツを集めてアピールしてはどうかということで、集英社さん、桜花一門さんを中心に、面白いチームができあがりました。

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VR展示でモニターはどうする? Tokyo Indie FestにVR Walk、そして新作も映像出展

今回はTokyo Indie FestにVR Walkを出展する話…ですが、新作の映像出展やらなんやらでバタバタです!

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※こちらは新作「メドゥーサと恋人(Medusa and Man)」のスクリーンショット

Tokyo Indie FestにVRラウンジができたのは初なので、この記事は来年VRコンテンツの出展を考えている開発者の方や、なにかゲームの展示をしたい方、遊びに行こうと思ってる方などの参考になればと。

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Tokyo Sandbox (PUSH) とVRCアワードに見る開発者魂!

今回はTokyo Sandboxの開発者向けイベントPUSHと、まったく別のVRクリエイティブアワードの二本立てでお送りいたします。

世界を記録できるプレゼント

朝なにか郵便物が届いた、と思ってあけてみると…

これをもってPUSHの会場に向かいます。

Tokyo Sandbox / PUSHで要人の方々の話を聞く

PUSH? はい、Tokyo Sandboxという大きなイベントの中に、Tokyo Indie Festというインディゲームの展示イベントがあるのですが、その展示の前に数日間にわたってゲーム開発者サミットPUSHというものも開催されました。

この登壇者がなかなか凄くて、レアな方々に話を直接聞けてとても刺激になりました。

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