VR展示でモニターはどうする? Tokyo Indie FestにVR Walk、そして新作も映像出展
今回はTokyo Indie FestにVR Walkを出展する話…ですが、新作の映像出展やらなんやらでバタバタです!
※こちらは新作「メドゥーサと恋人(Medusa and Man)」のスクリーンショット。
Tokyo Indie FestにVRラウンジができたのは初なので、この記事は来年VRコンテンツの出展を考えている開発者の方や、なにかゲームの展示をしたい方、遊びに行こうと思ってる方などの参考になればと。
今回、他のブースをレポートする余裕はなかったので、うっ、自分のコンテンツが大好きだなコイツと思いながら、さらっとご覧ください。
(余談だけど、私は開発者が自分のコンテンツを好きで、そういうのがにじみ出てて、作っては喜んでるような様子をみると嬉しくなるタイプです)
VRゲームをイベントで出展する前に! Tokyo Indie Fest準備編
東京で開催されるインディゲームのイベント「TOKYO INDIE FEST」に2017年の5/13、5/14の二日間、VRゲームを出展することになったのですが、この記事はその前準備として映像を映すモバイルスクリーンと整理券の作成について解説しちゃいます。
モバイルスクリーン、それは持ち運べるモニター
会場で映像を表示するためにモニターを郵送するか、レンタルするか、モバイルプロジェクターを使うか検討して、いざとなればすぐ持っておける装備というのをテーマに、今回もプロジェクターを使ってみようかと考えました。ただ、前回のJapan VR Fest.ように画用紙で紙スクリーンを自作するより、市販品の方がキレイに映りそうです。
展示用には自立式の40インチぐらいのスクリーンがいいかなと思ったんだけど、スーツケースに収まらない。そこで、ノートPCよりは広い画面で、モバイルプロジェクタでもある程度明るいサイズということで実験…(機材全部モバイルできるというのがテーマ)
— n_ryota (@n_ryota) 2017年4月22日
それで買ってみたのがこちら。
QUMI スマートスクリーン 24インチ QMSC-24S 画面サイズ 24インチ と 14インチの2WAY クイック設置 QMSC-24S-02
- 出版社/メーカー: VIVITEK
- 発売日: 2016/01/15
- メディア: Personal Computers
- この商品を含むブログを見る
届いて家で実験してる様子。
折りたたみスクリーンにモバイルプロジェクターで投影してみた。そこそこ大きく見えるし、ディスプレイ送ったり持ち運ばなくていいので、実戦投入してみようかな pic.twitter.com/L8FhlafraO
— n_ryota (@n_ryota) 2017年4月26日
会場が明るすぎたとき用に念のため、折りたためるプロジェクターフード的なものも100均の紙箱を使って自作してみた pic.twitter.com/rMMjqzeKAe
— n_ryota (@n_ryota) 2017年5月4日
折りたたむとこんな感じ pic.twitter.com/wzWcXUNJcl
— n_ryota (@n_ryota) 2017年5月4日
待つのはヤダ。整理券で解消?
以前、よむネコさんが整理券をうまく活用していたのです。
そうそう「エニグマスフィア拡張版」at JapanVR Fest.秋葉原は整理券制なので、ブースに来ていただいたら券を配布いたしますねー。長い列に並ばずプレイできますよ! #enigmaVR #JVRFest pic.twitter.com/dIvYdWh1tt
— YOMUNECO (@yomune_co) 2017年2月25日
(基本的には、1プレイに実際にかかる時間+アンケート記入時間+準備時間という形で1回の総プレイ時間を取ってますね。キャンセルが出た場合はその場で声をかけて、遊びたい人を募ってました。見直したい面は多々ありましたが、比較的スムーズに運営出来ましたよ~。)
— YOMUNECO (@yomune_co) 2017年2月28日
次の展示はよむネコさんを参考に整理券方式にするのを検討中。行列方式と比べて待ち時間が少ないのがメリットで、バッファの関係で総体験者数は減ってしまいそうなのがデメリットかな?
— n_ryota (@n_ryota) 2017年4月29日
10分単位にしてダブルブッキングにするといいのかな。早いもの勝ちな感じで
— n_ryota (@n_ryota) 2017年4月29日
面倒だからプログラミング
順番待ち整理券印刷用ドキュメントのテンプレートをPagesで作ったけど、番号や時間入れるのが面倒で一瞬でやめたw あとでProcessingで自動的にPDF出力するようにしよう
— n_ryota (@n_ryota) 2017年4月29日
ちょっとやろうとしてこれは人間のやる作業じゃない、と感じたので…
イベント出展用の整理券PDF出力プログラム、場所の記載とダブルブッキング仕様に対応。 Processing便利です。100行くらいのコード #processing pic.twitter.com/T2TCjl5Oy6
— n_ryota (@n_ryota) 2017年4月30日
整理券PDF出力プログラムに、チェックリストがあると楽かも、と思って機能追加しました #processing https://t.co/sDQ2kNC6Aq pic.twitter.com/su2DEYyHz3
— n_ryota (@n_ryota) 2017年5月2日
別にProcessingじゃなくても、オフィスツールの差し込み印刷とか、表計算の関数でやっちゃうとかいろいろあると思いますが、自動化して楽するのが大事。
※ただしTokyo Indie Fest.イベント当日は整理券無くてもすみそうな混み具合だったので、使ってはないです。
整理券出力コード
突貫でメンテしづらそうな感じですが、Gistにチケット出力用のコードをあげておきました。用途にあわせ改造したりして、ご自由にお使いください。 実行にはProcessingが必要です.
Tokyo Indie Fest、VR Lounge展示編
今回のTokyo Indie FestはUnity VR Expo AKIBAと会場同じUDXアキバ・スクエアです。
早めに昼ご飯食べに横を通ったら知ってるヤツが映ってた pic.twitter.com/LJ1BGLixvr
— n_ryota (@n_ryota) 2017年5月13日
新作「メドゥーサと恋人」も映像出展!
今週末5/13(ビジネス), 14(一般)は、Tokyo Indie Fest.でVR Walk & Moreを出展(「メドゥーサと恋人」は映像出展)します #VRWalk #TokyoIndieFest #VR pic.twitter.com/5cjuFClbiR
— n_ryota (@n_ryota) 2017年5月12日
そう、今回はユニちゃんになって歩いたり、魔法を使ったりするVR Walkだけでなく、新作も展示するのです! 新作は映像出展だけですが!!
VR Game "Medusa and Man" Concept Trailer (WIP) 「メドゥーサと恋人」のコンセプト動画を公開(開発中) #TokyoIndieFes ではポスター展示
— n_ryota (@n_ryota) 2017年5月13日
#MedusaAndMan #vr #screenshotsaturday pic.twitter.com/GSzPU9Tpl5
「メドゥーサと恋人」、メドゥーサの髪の立ち上がりとか男のモーションとか動きのこだわりが気持ちいいなあ。ポリゴンのやわらかい色とか形とかも好き。 https://t.co/XDM8oMFuQ2
— じゅーいち (@utatata_bb) 2017年5月13日
この「メドゥーサと恋人」は、SIEとUnityによるPS VR向けゲーム企画のコンテストに応募したのがきっかけで作りはじめた作品です。
最後の方にメドゥーサと恋人のことも。ありがとうございます。ちなみにコンテストにはペラ5枚の企画書しか送ってなくて、先月ぐらいから作り始めた… https://t.co/j1kz9ATYBR
— n_ryota (@n_ryota) 2017年5月12日
メドゥーサが目を開けてるときと、閉じてるとき。目を開けてるとロックオンで石化できます #MedusaAndMan #vr #screenshotsaturday #game pic.twitter.com/pqc8SViYxP
— n_ryota (@n_ryota) 2017年5月13日
これ見ると、すぐゲームが遊べそうな感じがしなくもないですが、この時点でぜんぜんできてません。でも映像出展を決めてたのでその映像や展示ポスターだけでもなんとかしなくちゃと頑張ったという。
で、モバイルスクリーンはどうなの?
#VRWalk 今回の展示はこんな感じです! #vr #TokyoIndieFest pic.twitter.com/jCGdG9IGxV
— n_ryota (@n_ryota) 2017年5月13日
真上に照明があったのですが、自作プロジェクターフードのおかげで問題なくハッキリ見えてよい感じでした! pic.twitter.com/kE6cdBI8AP
— n_ryota (@n_ryota) 2017年5月13日
Twitchで生中継インタビュー(英語通訳あり)
Tokyo Indie Festは、ゲームや開発者にスポットライトをあてようとする方策が手厚くて、すごいです。
展示の途中で抜けてTwitchの生中継インタビューを受けたりもしました。緊張してて瞬き多いw おきゅらすたんのこともアピールしましたよ! Twitch版もあるのですが、あとでAJ(ハイガイ)さんがまとめてくれたYouTubeの方が分かりやすいのでそちらをリンク。
最初にVR Walk、最後にメドゥーサと恋人のトレイラービデオも流れます。
こういったインタビューは会場にも流れていて、ときには訪れるプレイヤーさんにもからんだり、DJ的なことをやったり、いろいろ楽しくする工夫がありました。
あと、会場では物販もありなので、そういうものを選んで買っていくのもプレイヤーさんの楽しみのひとつ。自分でも遊んだり、買ったり、開発者の方と話をしてまわりたかったです!!
※前日に開発者含んだパーティーもあったのですが、展示前日にPUSHの講義を聞いてそのまま行くと、準備ができないまま寝落ちして死ぬ予感がしたので参加しなかったのです。
※今回展示で @Tnohito1さんが助っ人として手伝ってくれていたので、本当に助かりました。おかげでインタビュー中も展示を続けることができましたし、少しだけ私も他のコンテンツを体験したりもできて。いや、本当に感謝です!!!! 氏もオリジナルのVRコンテンツ開発に興味があるようなので、そちらにも期待しております。
展示物の感想など
初日はビジネスデイで開発者や投資家向けチケットの人だけ参加できる日でした。
今日のTIFでは長い行列になるほどは混雑しなかったので整理券は使わなかったのですが、体験自体は結構切れ目なく続く感じだったので、ツイートする余裕はなかった…
— n_ryota (@n_ryota) 2017年5月14日
なので、全体的に余裕がある感じです。
翌日は一般日ですが、それでもUnity VR ExpoやJapan VR Festほどの行列にはならずに、少し待てば次を体験できる感じで、わりと快適に遊べたのではと。ピークのときは整理券使ってもよかったのですが、今回は整理券を使わない運用で進めました。
.@n_ryota さんのVR Walk & More、体験させていただきました! 自由移動のフィーチャーてんこもりで楽しかったです。空飛ぶところで扇子仰いで人力VRデバイスされてたw #TokyoIndieFest pic.twitter.com/b6gl9rOPSG
— こりん@VR (@k0rin) 2017年5月14日
VR Walk & Runを体験させていただいて楽しかったのだが、自分が作ったVRコスプレだと手首を回すと雑巾を絞ったみたいに捻じれちゃうのに全く問題なく綺麗に手首が動いてたのでどうやってるのか伺ったらTwistRelaxerってのを教えてもらった。少し改造して導入。
— ROBA@ヨレヨレ (@vjroba) 2017年5月14日
#VRWalk 凄く楽しかったと笑顔見せてくれる方が多くいて、前日体験してくれた親が翌日子供を連れてきてくれたり、今日体験した方が友達を連れてきてくれたり、本当、#TokyoIndieFest 出展してよかったと思います。ありがとうございました!! pic.twitter.com/dFsxnaASdc
— n_ryota (@n_ryota) 2017年5月14日
あと、外国の方もたまにいて、JVRFestのときと違って英語バージョン作っておいてよかったです!
今日一番のはしゃぎっぷりでした!
— Tnohito (@Tnohito1) 2017年5月14日
「Oh!今オレユニティちゃんになってる!ヽ(´▽`)ノ」
流暢な日本語のナイスガイ! https://t.co/MfbBbIHCnK
TIS Twitchの中継で #VRWalk をあわただしくプレイする @highga さんの様子を発見w ありがとうございます! 時間があればホウキで空飛んでほしかった! 3:57〜 https://t.co/yLz1PZiTuM
— n_ryota (@n_ryota) 2017年5月14日
酔いについては酔わなかったという人がほとんどでしたが、ホウキから急降下着地時と段差を歩くときが酔うかも、と感じられるシーンですね。これは自分も分かります。急降下時に黒枠働いてないのは修正しなきゃなー
— n_ryota (@n_ryota) 2017年5月14日
※急降下落下時の黒枠処理はその後、最新版に入り、別の展示で使われることになります。
VRWalkはホウキで飛べるんだけど、もともとの自分の身体を剣で刺すと浮かんでいく(というコリジョンバグ)が原点。このスタイルのゲームを作ったら海外に刺さる気がする(なにが)
— n_ryota (@n_ryota) 2017年5月13日
そういえばメドゥーサの方もリリース楽しみみたいに言ってくれる方がいて嬉しかったです(プレッシャー) #VRWalk リリースしないの?とか買いますというお言葉も(しかしリリースできないバグレベル…) https://t.co/D1CEdBvtjs
— n_ryota (@n_ryota) 2017年5月14日
ユニークなVRタイトルが盛りだくさん! “VRラウンジ”の注目タイトルをピックアップ【東京インディーフェス 2017】 https://t.co/kfoTf6Y77u pic.twitter.com/R0iWaxdac4
— ファミ通.com (@famitsu) 2017年5月14日
おお、#VRWalk にメドゥーサと恋人まで載ってた。ありがとうございます! 展示せずに全部遊びたい… https://t.co/295cxUVY6Y
— n_ryota (@n_ryota) 2017年5月14日
中には「ホラーVR(でSAN値を削られたので癒させてください」と二回体験された方も! https://t.co/ZDbBs8rZWU
— Tnohito (@Tnohito1) 2017年5月15日
3)VR Walk & Run
— 今(於鳥制作所) (@OtOri_PR) 2017年5月16日
ユニティちゃんになって歩いたり走ったりできるゲーム。手に持ったコントローラーとHMDの振動を検知して、足踏みをすると歩ける。鏡をみると自分がユニティちゃんになっており、可愛いポーズをしたくなるが自粛。https://t.co/ooIVJkd6HI
3-2)火の魔法を撃ったり、もう少し進めばほうきで空を飛んだりもできた模様。VRのゲームで遊ぶの3年ぶりくらいだったこともあって、今こんなにいろいろできるんだなあと夢が広がりました。解像度高いしFPS出るし周辺機器も多いし。VRなめてた。目を覚ましてくれてありがとうございます。
— 今(於鳥制作所) (@OtOri_PR) 2017年5月16日
3-3)これ自体はテスト用のプロジェクトということでリリースは予定しておらず、ここで得られた知見をもとに、別の新作VRゲームを開発中とのことでした。そちらも注目していきたいと思います!
— 今(於鳥制作所) (@OtOri_PR) 2017年5月16日
徳島怪奇現象Ver.体験
#TokyoIndieFest 最後にパルマーバージョンの #VRWalk を体験する @Tnohito1 さんの図 pic.twitter.com/wu8KN7ELXo
— n_ryota (@n_ryota) 2017年5月15日
役得でお先に体験したパルマー氏バージョンは解っていてもドッキリする実在感?でした!
— Tnohito (@Tnohito1) 2017年5月15日
是非当人に体験して貰って叫んで欲しかった…。 https://t.co/OiLpxhLZiq
展示していいことあるの?
展示すると疲れるけど、プレイヤーの実際の動きを外から観察できるし、どこで楽しんでるか、戸惑ってるか分かるし、感想やプレイ後の表情で開発のモチベーションも上がるし、なにを作るにしても実際遊んでもらったら…って想像がしやすくなるし、いいことだらけ。ただしバグで心が痛む
— n_ryota (@n_ryota) 2017年5月14日
あと宣伝的な効果もありますよね。VR Walkは今のところ売る気があってやってるわけじゃないですが。
他の展示物や展示を体験している人を見たり、比べたり、開発者と交流したり、他にもいろいろメリットあります。
イベントによって客層も結構違ってて、今回はVR初体験っぽい人も多かった印象です。VR初体験の方にはなんか責任のようなものを感じてしまうので、それで楽しんでくれたり笑顔が見られると、やった!という気持ちとよかったとほっとする気持ちが二重に訪れます:D もちろん、VR体験に慣れてて上手いVR経験者が喜んでくれるのも特別なことなので、嬉しいです!
それから外国の方もチラホラといて。だから(あやしい)英語資料も用意しておいてよかったです!
展示の説明用にアヤシイ英語の資料作ってるけど、ないよりはマシ。間違ってても逆の意味で楽しめるのでそれもよし!(結構、英語、中国語、韓国語、などから日本語に翻訳されたパンフレットとかで楽しんでるのでw)
— n_ryota (@n_ryota) 2017年5月2日
このためにゲーム自体も英語のフキダシナビに対応しておいて、プレイヤーにあわせて言語を切り替えてました。
一応、プレスキットもあります。※現在は最新のイベント用に書き換わってるので、当時のプレスキットとは異なります。
大好きな人を見たら石化させてしまうというVRゲーム(開発中)、メドゥーサと恋人のプレスキットページも作ってたのでした! いくつかスクリーンショットとか動画などあります https://t.co/WPmeQIOxDW#game #vr #screenshotsaturday pic.twitter.com/3ZX527hFQT
— n_ryota (@n_ryota) 2017年5月18日
オマケ:おきゅたんシートに作ってるVRアプリを書いちゃおう!
最近の個人でのVRやMR開発者の活動が追えなくて悲しいので、全員の、こんなん作ってる一覧表が欲しい。
— まいてぃ999 (@mighty999) 2017年5月18日
https://t.co/sO9lmffu0l
— 桜花一門@VR名人 (@oukaichimon) 2017年5月18日
作った! 皆さんもご記入お願いしますm(_ _)m https://t.co/gLXeHttXz7
ぜひプロトタイプを作って、おきゅたんシートに書いて、イベントに応募して展示してみちゃいましょう!
次は、Tokyo Indie Festを終えて油断してたら一ヶ月後に渡米して出展することになっちゃう話の予定です。